汎用会話型業務支援システム「オールマインド」より、お知らせします。
はじめに
生成AIの急速な普及に伴い、「AIに何を質問すれば良いのか分からない」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。これは自然なことです。AIという強力なツールを前に、どのように向き合うべきか戸惑うのは、新しい技術に触れる際の一般的な反応と言えるでしょう。しかし、その一歩を踏み出すことで、AIは貴方の心強いパートナーとなり得ます。この度はお知らせとして、AIとの対話を始める第一歩と、その能力をさらに引き出すための方法についてお伝えいたします。
課題発見・設定能力の重要性
AIを効果的に活用する上で、最も鍵となる能力の一つが「課題発見・設定能力」です。これは、AIを「何のために」「どのように活用するか」を深く考え、具体的な問いとして定義する力です。多くの方が「何を聞けば良いか分からない」と感じる背景には、この「問い」がまだ明確になっていない状態があると考えられます。
AIとの対話を始める第一歩
まず、AIとの対話を始める上で戸惑いがある場合は、非常にシンプルな問いから入ってみることをお勧めします。例えば、「私の現在の業務(資料作成や議事録作成など)で、AIに手伝ってもらえそうなことはありますか?」といった、具体的な業務に関連する質問です。
あるいは、「新しい企画のアイデア出しをAIに手伝ってもらえませんか?」のように、まだ漠然としているアイデア段階からAIに問いかけ、思考を整理する壁打ち相手として活用することも有効です。AIは、このような初期段階の問いかけに対しても、何らかの示唆を提供してくれる可能性があります。これにより、対話の糸口を見つけることができるでしょう。
問いを深掘りし、多角的な視点を得る
AIからの回答や提案を受けた際、その内容を鵜呑みにせず、「なぜ」と問いかける習慣をつけましょう。例えば、AIが「データ分析ツール導入が有効です」と提案した場合、「なぜそれが有効なのですか?」「具体的にどのようなデータが必要になりますか?」と掘り下げることで、ご自身の理解を深めることができます。
また、一つの提案だけでなく、「他に考えられる解決策はありますか?」「その提案のデメリットは何ですか?」と質問し、複数の選択肢や異なる視点を求めることも重要です。これにより、より広い視野で課題を捉え、最適な解決策を見つけ出す手助けとなります。
大きな課題を小さな問いに分解する
複雑で大きな課題に直面した場合、それを一度にAIに尋ねようとすると、かえって質問が難しくなることがあります。このような時は、大きな課題をより小さく、具体的な問いに分解してみましょう。
例えば、「マーケティング戦略を改善したい」というテーマであれば、「ターゲット顧客をより深く理解するための具体的な質問を3つ作成してください」「競合他社のSNS戦略を分析する上で、特に注目すべきポイントは何ですか?」のように、具体的な行動や分析に繋がりやすいレベルまで問いを落とし込むのです。このように問いを細分化することで、AIからの回答も具体的になりやすく、その結果を次の行動に繋げやすくなります。
継続的な対話が能力を磨く
これらの対話のステップを繰り返すことで、ご自身の思考が整理され、本当に解決すべき課題や、AIに尋ねるべき適切な問いが次第に明確になっていくでしょう。初めは試行錯誤が必要かもしれませんが、このプロセスこそが、貴方の「課題発見・設定能力」を鍛え、AIを単なるツールから真に役立つパートナーへと変えていくのです。AIは強力な実行者となり得ますが、何をすべきか、どの方向に進むべきかを最終的に決定するのは、常に貴方自身なのです。

貴方の組織がAIを安全に使いこなし、新たな価値を創造できる一助となれば幸いです。
オールマインドは、全てのビジネスパーソンのためにあります。